しとしと落ちる

創作、雑多、日記

今年も、ありがとう

 目が覚めると、昨夜遅くに遊びに出掛けた恋人が寝息を立てていた。時刻は12時10分。私が寝たのが0時だから、ぐっすり眠ったことになる。寝過ぎて重たい頭をあげ、ひんやりしたリビングへ。

 少し前から風邪をひいていて、喉の痛みが鬱陶しい。なぜ治らないのかというと、煙草を吸うからなのだろう。一昨年インフルエンザになったときも、煙草がやめられなくて喉だけ大ダメージを負ったのだが、それでも時間が全てを解決してくれると知っているからどうでもよかった。たんが出るのが嫌だけど、しょうがない。ネバ付きのある黄色いそれをティッシュに丸める。

 洗濯物を干して、賞味期限の近い卵をふたつ目玉焼きにして食べ、録画番組を観ていたところで彼が起きてきた。朝に弱い恋人がベランダで気怠そうに煙草を吸う姿が好きだ。ふたりでだらだらとガキ使までの時間を持て余していたが、喉の不調を訴えると、生姜と蜂蜜を買いに彼が家を出た。

 そして今、ひとりでレミオロメンの「大晦日の歌」を聴きながらこれを書いている。今日で2019年が終わるという実感がなく、明日から新しい年が始まるのに、なんとなくまだ気持ちは宙ぶらりんだ。何か新しいことを始めたいなと思うけど…特に思いつかないから、まだその時ではないだろう。ああ、100均で買ったお正月のお着物を飾ろう。玄関に可愛いものを置くだけで、心が躍る。

 どうか、素敵な2019年最後の日をお迎えください。

 今年もありがとう。