晴れたね

 

 私は今、とても体力的に弱っているのだなと思う。夜になると咳がひどくなって、あまり眠れないし、苦しい。夜がとても長く感じてしまって、心細くもなる。寒くて布団のなかに潜るけど、視界いっぱいに暗闇が広がっていて、重みで息ができなくなる。誰かに弱音を吐いてしまいたい。今、私は弱っているから。それを言い訳にして、すがって、子どもみたいに泣いてしまいたい。だけど、そんなの自分が哀れに思えてならない。風邪をひいたからって、本当は誰かに相手にしてもらいたいだけじゃないの。弱っているからこそ、本当の自分をさらけ出すべきではないんじゃないの。

 ひとりで耐える夜が多い。それは私を強くするのではなく、静かな喪失感に心が慣れていくだけなのだ。ぜんぜん平気じゃないんだ。だけど、この夜を一緒に過ごしてくれる人がいても、私は怖いのだろう。誰かが隣にいてくれる幸せがとても怖い。いつだってひとりを求めてしまう。恋人がいても、友人がいても、助けてくれる誰かがいても、私はどこかで拒絶している。自分が幸せに浸ることを。

 

 長く続く雨がやんで、せっかくいい天気になったのに、外に出かけて散歩もできないなんて。一緒にカフェにいって、読書について語り合う友だちもいないなんて。私が感じたことや、その人が思ったことを共有できる時間もないなんて。

 こんな人生はつまらない。つまらなくしているのは自分だってこともわかっているんだけど。