10月ですね

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 あっというまに、10月になっていた。薄い掛布団の中でくるまりながら、じっと朝がくるのを待つ。だけど窓を打つ雨音で、今日の天気が私にとって喜ばしくないものであると気づいた瞬間、一気に心がどんよりした。雨の日が好きな人には、申し訳ないのだけど、私は、あまり雨を好んでいない。

 休日の雨ならいいのだけど、平日の雨が、どうしても気分を落ち込ませるのだ。

 時間はあるのに、心にゆとりがないせいで、読書の時間がなかなか取れないでいる。眠るか、ぼーっとしながら生活している人間のふりをするか。やすらかな気持ちになかなかなれないのは、雨のせいだ。そうやって全部に理由をつけて、逃げるしかできない今の状態が悔しい。

 外に出ようと思った日曜日。本屋さんに行って、あまりレジに並ぶ人々に目を向けないように、陳列された本棚に目をやって、新刊、映画化決定、店員おすすめブック……などのコーナーを一通り見た。そして、次に自分の好きな作家さんの名前を探して、うろうろする。

 この、宝物を探すような時間が好きだ。昔に書かれた物語でも、新しく出たものでも、「あ、この人の本だ」と、目にして気づく瞬間がたまらなく好きだ。だから、大切に読もうと思う。10月中に、この2冊を読めればいいのだけど。素敵な物語に出会えて、とても嬉しい日曜日だった。

 

「本を読んでたら眠くならん?」

「眠るシーンとか書かれてたら、眠くなるな」

「入り込みすぎやろ」

「逃げ道やからな。私の」