今年もあと1ヶ月

時間はあっという間に過ぎていく。今こうしてスマホをいじって文字を打っている時も、遠慮なく時間は経っているし、もう決して返ってはこない。1秒も。もちろんだけど、だれも「この瞬間も1秒ごとに時間が経っているんだなぁ」なんてしみじみ浸りながら生活…

1人のご飯

寒いからあたたかいものがたべたいと、恋人に買ってもらったひとつ200円の一人用土鍋で、野菜と肉を煮込んだ。鍋敷きがないからルーズリーフを敷いているあたり、自分の適当さが伺えて笑える。きちんと朝昼晩おいしくご飯が食べられて、愚痴をこぼせる相手が…

一歩として

もう10月がやってきていた。金木犀の香り、秋のやわらさ、私の好きな朝。1年前はこの朝が死ぬほど怖くて、台所の包丁は常にガムテープでぐるぐる巻きに固定してあったり、過呼吸と鬱と摂食と不眠でもう自分がなにを背負っているのかわからなかったり、絶望し…

そんな自分を好きになる

ちぎって浮かべたような雲も、彼らの行方を知らないだろう。涼しい風も、私の気持ちを動かしてくれるわけではないし。誰も優しくはない。 けれど、おかげで、上を向いて歩くことができた。 最近眠れなくて、夜の、退屈を噛みながらただすぎるのを待つ日々が…

眠る毒

明日への期待が無さすぎた。いつも通りの日々。朝方のベランダ、散歩している人たちを見下ろしては、指で作った丸で彼らを囲む。私たちは今、繋がっている。 はじけとび、散っていく様を綺麗だと言う。音の割に繊細な完成品は、一瞬で、けれど永遠に心に残っ…

本当の僕じゃないのなら

どうかお願いします。私の嘘が彼にばれませんように。もっと満たされたいという気持ちは、彼にとってきっと重たいものだから。だから、電話したいと言っても「昨日もしたのに!」っていうのでしょう。いつでもしてきていいよって言ったのはきみなのに。私は…

じぶんと友達になる

塩素の匂いのする更衣室。肌にピタッと張り付く水着。足の裏に伝わる湿ったタイル。響く子供たちの声。プールサイドぎりぎりまで張っている水に足をいれて、軽く蹴ってみる。あまりにも軽やかで、抵抗がない。なるべく波立たぬように潜る。水中で息を吐くと…

夏の匂い

時をかける少女を観て、やっぱり泣いてしまった。 私がまだ小学生だったころ、テレビで放映されていたのを見て以来、この作品が好きだよ。青くて広い空、真白な制服、がむしゃらに走る主人公。どれもこれもが眩しくて、輝かしい。 耳の奥をくすぐるような、…

今日、生きた

仕事も順調だし、天気は大雨だけど体調はいいし、サザエさんを録画するようになってから日曜日の憂鬱を感じることもなくなった。誰かに対して優しい言葉をかけられる余裕もできたし、些細なことで怒らなくなったし、少しずつ自分の中で自分と向き合えてるよ…

疲れたね

何が辛いのかよくわからないけど、とりあえず朝起きるのが辛い。仕事へ行くのも辛い。ごはんを作るのも辛いけどお腹はすく。ひどく苦しいだけの時間を、どうやってやり過ごしていいのかわからない。今日も、何もできなかったね。何もやらずに終わって、無意…

今日、考え事。

ベランダでコーヒーを飲みながら、煙草の重い煙を肺に溜め込む。陽だまりの中でぼんやりと、靄がかかる頭はそのままにしておく。明日の仕事のことで億劫になっている人がいるのだろうけど、どんなに億劫になったって、明日はやってくるのだから、それならば…

〇〇〇

江国香織さんの「ウエハースの椅子」を読んで、救われる夜がある。誰しもが幾度も感じたことのある孤独。それとどう向き合っていくのか。そのヒントがわかる気がする。恋人がいなくても、ちゃんとやっている。自分の足でちゃんと立っている。そう思うことは…

はだかんばうの 足

彼にすべてを要求することは私には絶対にできないんだろうなって思う。会いたいと言ったって「昨日会ったじゃん」と言われるだろうし、口には出さなくても思われるのですら辛い。夜を越えるのが苦しくて、早く眠りにつくようになった。孤独に馴染んでいける…

暑くなってきた

外に出ることが億劫になるぐらい、日が照りつけている。夜になると涼しいのに、昼間はどうしてこんなに暑いんだろう。帽子をかぶっていないと、頭皮が痛くなってくる。ゴールデンウィークだから、どこへ行っても人が多くて、待ち時間が長い。そこにイライラ…

創作と、雑記

きっかけは、小学5年生の席替えだったと思う。私の隣になった男子は、あからさまに私の机から距離を置いて座った。クラスで発言力のある活発な男子だった。内心、私は彼と隣になれたことを誇らしく思っていた。くじ引きとはいえ、運命が私と彼を結びつけたの…

過去は過去のこと

「難しいことを、よく考えているね」と、恋人によく言われる。 私の言うことをきいて、「理解ができない」とも。 それはそうだ。私は私で、私の考えていることは、私にしか理解できないのだから。彼は「なんとかなる」という考えなのだろうけど、残念なこと…

香る

きっとこんなにきれいだから、風に漂ってくるのだ。春の匂いが。私はこの匂いがどうしても好きになれない。季節の変わり目の匂いだからだ。新しいことが始まる不安と期待が入り混じった、みんな笑っているけれど、どこか心配事が隠しきれていないような感じ…

優しい白

春は出会いと別れの季節だというけれど、そんな言葉で片づけるなバカ、と思っちゃう。別れだ、別れ。別れのほうが嫌に決まっている。正直、出会いなんてどうでもいい。私にとって、別れのほうが重要なのだ。みんなもどちらかといえば、そうだと思うんだけど…

逃避、過去へ

昔を思い出して苦しくなることはある。でも、それはすべて「過去」のことなのだと分かって、整理ができている今、昔ほど辛くなることはない。むしろどこか他人事のようにすら思えてしまう。ほんとうに、私の身に起こったことなのか、誰かべつの人が体験した…

こんなことで

強い見捨てられ不安が、常に胸にのしかかっているので、毎回、息をすることが難しいほど苦しいことがある。言葉で言い表せない何かが、ぐぐぐっと胸にせりあがってきて、吐き出したいのにそれができなくて、代わりに涙になって溢れてくる。手の震えがひどく…

彼のいる生活

よく友だちから「同棲しとん?」と訊かれるけど、そのたびになんだかくすぐったい。「しとらんよ」「せやけど、いつも一緒におるイメージやで」「ああ……週に3日…ぐらいは一緒やねん」そう言うとだいたいはラブラブやねと返してくれる。一人暮らしの私の部屋…

◎◎◎

たくさん食べてたくさん吐いてしまう。美味しいと笑っているけど、トイレに行く前にウーロン茶をごくごくごくっと勢いよく飲んで、席を立つ。帰ってくると両目が少し潤んでいて、鼻水が出ている。誤魔化すつもりで手が野菜に伸びた。しんなりしたキャベツ。…

少しずつ

繊細に織り込まれて、少し間違えたのか妙なところに皺のあるところを見ると、なんだかくすぐったい気持ちになった。細かいのに大胆で、丁寧。今まではこの待合室で、こういうところをじっと見ようとする余裕なんてなかった。苦しい気持ちは今でも消えないし…

とびきりの休日

休日はとびきり自分を甘やかしておきたい。美味しいものを好きな人と一緒に食べて、眠たいときに寝て、すっきりと掃除をして、甘いものを食べる。それだけで心が安らいで、満たされた感覚になる。いや、感覚じゃないな。実際に満たされているのかもしれない…

あんまり考えないようにはしている。これからのこと。考えたってわかるはずないもの。深夜のカフェでタバコを吸いながら、甘ったるいバナナジュースを飲んだ。眠気がピークにきていて、よく覚えていないけど、隣の男の子たちが好きな女の話をしていて、可愛…

幸せになれるように

逃げずに戦えという人と、逃げてもいいという人がいる。 他人からアドバイスをもらうときによくあるのが、人によって意見が正反対であること。その人の人生経験や過ごしてきた環境によって、導き出される答えが全然違うものになる。それはしょうがないことな…

雪は積もらない

SNSやテレビで、雪がたくさん積もっている映像や写真を見るたびに、白い景色が本当にあるのだろうかと不安になる。だって外をいつ見ても、目に飛び込んでくるのは硬いアスファルトの地面ばかり。寒いだけの冬。指先が冷えて、触れられるたびに「どうしてこん…

待ち時間

診察の、自分の番が来るまで、私は水槽の中で泳ぐ熱帯魚を見たり、隣でひどく貧乏ゆすりの激しいお姉さんの、履いているヒールのつま先に視線を落としたり、精神科という、日常に溶け込めなくなってしまった、あるいは自分の世界に閉じこもってしまった人た…

あなた

おつまみにしていたお菓子が辛すぎて、ひとりで酎ハイをグビグビ飲んでいたら、ふらっと立ち眩みがして、そのままトイレにこもることになった。さんざんである。元からお酒は弱い方なのに、半ば正月気分で浮かれて自分を奮い立たせたのが間違いだった。胃の…

謹賀新年

お正月らしいことといえば、お餅やうどんを食べたり、黒豆をつまんだり、ということぐらいしかまだしておりません。参拝もおみくじもまだしていなくて、ずっと家に引きこもっていますが、べつにかまいません。 あけましておめでとうございます。 今年もよろ…