しとしと落ちる

創作、雑多、日記

ハルウララ

一時は半袖でも差し支えないほどの日和だったのに、なぜかガクンと気温が下がってしまって、鼻風邪を引いた。コロナに侵食されたおよそ1ヶ月後の出来事である。鼻づまりが治らず、頻尿も合わさって、夜中に目が覚めると寝付くことがますます難しかった。鼻…

いつかの思い出話として

妊娠7ヶ月目も終わりを迎えようかというころ、某ウイルスが私の身体に入ってきた。ついにきたか、と思い持てる免疫すべての効力を発動させて、某ウイルスを撃退……というわけにはすんなりいかなかった。名前を言ってはいけない例のあの人みたいな扱いをして…

布団の中で

子宮の中で動き回る子の存在を確かに感じながら、慎重に日々を過ごしてきた。何をするにも過敏になって、気にかけの言葉すら煩わしく感じ、日毎に変化する自身の体に愛おしさと畏怖の念を抱いた。最近は胎動を認知しだして、くすぐるような弾けるような感覚…

夜のテンションでひたすら呟く。

遠くで鈴の音のような虫の鳴き声を聞いていると、一人で布団に入っていることが落ち着かなくなる。足をもぞもぞさせると、親指の内側にできているタコが擦りあって、少し痛い。扇風機で送られる風は生温いけれど、素肌にあたるとそれなりに涼しさは感じられ…

私は蝉が嫌いだ

小学5年生の夏休み。自由研究のネタがなく、ほとほと私は困っていた。スライム作りや10円玉をツヤツヤにする方法、朝顔の観察など、みんながやっていそうな研究は、既に5年生になるまでにやり尽くしていた記憶がある。白い画用紙に写真を貼ったり、研究…

木枯らし。

■痒い話。 私は7時間以上睡眠をとらないと、朝に頭がぼんやりするタイプだ。7時間でも寝足りないかもしれない。欲を言えば8時間以上は寝たい。頭が冴えないのならまだいいけれど、疲れが溜まって色々なところに顕著に現れる体質。1年前、夜中にひどい痒…

久々に。

久々に文章を書こうと思ったけど、上手いことまとまらないかもしれないし、そもそも上手くもなければ上手く書こうともしていないので、つらつらと自分の最近のことを垂れ流していくに限る。文章の中だけでは自由にいさせて。 新しい職場にも慣れ、一定の距離…

少しずつ前へ。

もうあまり深くは言わないけれど、退職した。理由もその経緯も特にここに書かないけれど、さらっと、職場を後にした。その帰り道に、なんだか無性に心に穴が開いたみたいで、あれだけ辞めたかったし、キツかったんだけれど、私をずっと支えてくれた人たちも…

自宅にて

新型コロナウイルス感染により、がらりと変わってしまった日常は、いつかきっと戻ってくるはず。心の中でそう願いつつも、毎日のように増えていく感染者数や、ニュースで報じられる経済面での影響など、情報がたくさん目に入って心が悲鳴を上げそうになる。…

春の空気が苦手だったりする。

結婚は幸せになるためにするものではないと、勝手に思っている。私ごとで恐縮だけど、先日入籍をした。まさか自分が結婚するとは思わなかったので、正直実感もなく、まだ呼ばれ慣れない苗字を繰り返し唱えては、違和感を覚えている。結婚願望は元々薄かった…

今年も、ありがとう

目が覚めると、昨夜遅くに遊びに出掛けた恋人が寝息を立てていた。時刻は12時10分。私が寝たのが0時だから、ぐっすり眠ったことになる。寝過ぎて重たい頭をあげ、ひんやりしたリビングへ。 少し前から風邪をひいていて、喉の痛みが鬱陶しい。なぜ治らな…

最近、子どもみたいに泣いてしまう

澄んだ空気を肺一杯に吸い込むと、寿命が延びた気がする。チーズパンを夜食に頬張り、それでも減少の一過を辿る体重は、私の期待に応えてくれない。たぶん痩せることに対しての焦りは偽物で、本心ではこうなることを望んでいるのだと思う。食べることも眠る…

そこに海があった。いつもより慎重な運転で車を走らせる。カーブと坂の多い山道で、ほぼ一車線、信号はない、人間とイノシシはいる(イノシシは実際に見たことがないので、いつ瓜坊が畑の作物を求めて走ってくるかわからず、やけにそちらを気にしていた)。…

祖父母を待っているからブログを書く

年末を迎えて街は賑やかだ。クリスマスとはまた違った類の賑やかさ。ショッピングモールでは多くの人が忙しなく、商品を手に取ってはまた戻し、手に取ってはまた戻し……。華やかな、そして各家庭それぞれの正月を迎えるために、買い物をしている。普段通りに…